アラブ統一 Arab Unity 2003 10 13

 今、アラブという、中東地方の未来が、見えなくなっているかもしれない。
中東地方は、積乱雲に突入した飛行機かもしれない。
アラブ統一。
アラブ共和国。
混沌としているアラブからは、想像もできないでしょうが、
未来に、そうなる可能性があります。
 アラブ社会は、なぜ、遅れてしまったのか。
そういう論調が、欧米諸国では多いですが、
これは、歴史を、ここ500年程度の、近眼的な目で、見ているからです。
 歴史は、2500年を、1単位として見ていかないと、近眼的になります。
西洋ならば、2000年でしょうか。
2500年もしくは2000年が、歴史のひとコマです。
 文明の寿命は、2500年もしくは2000年です。
今が、文明が尽きる時であり、文明が始まる時でもあります。
 そういう時代認識ができなければ、
社会が進んでいるとか、遅れているとか、語る資格はありません。
 「アラブ統一」が完成した時は、どうなるか。
それは、西洋に、終わりを告げる時です。
 そうならないためにも、忘れてはならないことがあります。
「信仰は試される。」
キリスト教徒ならば、一度は聞いたことがあるでしょう。
キリスト教徒ならば、これを、忘れてはならない。
火が消える時、消える直前に、火は大きく輝くのです。
 日本、東南アジア、アラブ。
これが、21世紀を読み解くキーワードになります。

「アラブ統一」が、アラブ首長国連邦の発展型となるか、
強力な中央集権国家となるか、
それは、アラブ人が決めることです。
アラブ人は、アラブの未来を考えるならば、
「アラブ統一」を未来の目標としなければならない。
夜明け前が、もっとも暗い。